記事詳細

ぼくが出会ったすごすぎな先輩:自由すぎてすご…篇

安達岳

すこしずつ、

いや、

なかにいる人間からすれば大胆に、

広告会社というものは変わりつつあります。

 

それはいわゆる、

マス広告で稼げなくなったから、

違うことで稼がなければいけない。

ということだと思うのですが、

その過程にいる

いち広告クリエイターとして思うことがあります。

 

 

それはすごくシンプルにいえば、不安です。

 

自分がやりたいと思ってることができるのか。

そこで、あこがれた人のようにスターになれるのか。

正しくいえば、目指していいのか。

 

どうしても頭をよぎってしまうし、

そういうことを考えてる近しい年代も多いように感じます。

 

 

 

先日、佐藤可士和さんのお話を聞く機会がありました。

金言にあふれた本当に最高な会だったのですが、

結局、自分たちが若いときも、

やりたい!と思えるような仕事は与えられなかった。と。

 

意外でした。

 

 

このコラム、今回がさいごなのですが(ですよね?)

初回にたくさん引用させていただいたTUGBOATの岡さん。

 

そんな岡康道展に来ていた若いクリエイターの方が

「時代がよかった」ということを口に漏らしていたと。

そしてそれを聞いた岡さんと同世代の方が「ふざけるな」と思ったというお話を耳にしました。

それは、自分たちはやりたいことを自分たちで切り開いてきたという自負が、いや事実があるからでしょう。

 

 

正直ぼくは

甘々メンタルで、

環境のせいとかにしがちなので、

こういう話を聞くと「そんな強くあれねえよぉぉ」って

思ってしまいます。

でも同時に、可士和さんにも、岡さんにもどうしてもあこがれてしまう。

 

 

 

いま、僕がいる会社は脱広告を目指しています。

それはそうです。

だって、広告だけでは成り立たない世の中になってきているのだから。

それを批判するどころか、

会社がこれからも強くいてくれるという安心感を抱いてます。

 

でもその過程で、

これまで自分たちの誇りだった

広告クリエイティブをすこしないがしろにしてないか。

悪にしてないか?という気もするのです。

それは、環境がどうかとかじゃなく、冷静な事実として。

 

それはまるで、

エンジンを悪にして、

EV化を宣言した自動車会社と似ている気もします。

 

 

そんななかで、

先輩と言うにはおこがましいくらいの大先輩。

グループ会社を含めたどこかの会社で役員をやっている方と、

たまたま仲良くさせてもらっているのですが、

その方のことばに勇気をいつももらいます。

 

今日は、その方の話です。

この記事は
ADBOXプラン会員限定コンテンツです。
残り3,513文字

会員登録またはログインすると、続きをお読みいただけます

おすすめ記事