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ぼくが出会ったすごすぎな先輩:経営者的CDすぎてすご…篇

安達岳

ADBOXさんから「ぼくが出会ったすごい先輩(CD)」というお題で依頼をいただきました。

 

 

わたくし安達岳(コピーライター)。

入社してはや7年目(来月には8年目…はやすぎ…やばすぎる…)

 

自称、仕事断らない系CWとして、たぶん他の人よりも多くのCDと仕事してきたのではないかと思っています。

(特に競合とか単発系にめちゃくちゃ呼ばれるので、ほんとに労働力系CWです。日雇いCWともいうかもしれません。つら。。。)

 

どのCDも勉強になるし、自分の修行にもなる方ばかりでした。

(例外のほんとにやばい人もいて、逆にやばい先輩CDとかのほうがノリノリで書けそうですが、怖いのでやめます。。。)

 

 

そのなかで、どういう6人をピックアップするか、非常に悩みどころです。

絶対に取り上げたい人は3人いるのですが…。ほか3人どうしよう…。

そうなのです。

意外とこういう場で取り上げるほどのCD(先輩)となると、
悩ましいっていうのも事実なのかなと。(偉そうにマジでほんとにすみません…。)

 

その理由としてはいくつかあると思うのですが、まずは圧倒的に

 


CDって職業むずすぎーーー!!!

 

 

 

ってことがあると思うんですね。あと、大変すぎる。(個人の感想です)

まだまだペーペーなぼくでも、

小さい仕事で何度かCD的な役回りをさせてもらったことがあります。

そんなぼくのCDに対する感想がこれです。

(そして今、CDにやりたくないなーって気持ちでいっぱいです。この気持ち、会社にとどけ!)

 

 

CDが一体どんなお仕事で、どんな可能性があるかは古川裕也さんの

「すべての仕事はクリエイティブディレクションである。」(2015) 宣伝会議

を読んでいただければと思います。名著です。

 

 

ちなみに、Wikiにはこう書いてあります。

 

クリエイティブディレクターは、アートディレクター、デザイナー、コピーライター、プランナー、テクニカルディレクターで構成するチームの牽引役となる。

コンセプトを開発し、アイデアを具現化するための指針を決定する責務を担い、各分野の専門スタッフを指揮する中心的な立場の人物である。

 

要はクリエイティブチームのリーダー=責任者です。

もうすこし解像度を上げながら、

まずがCDのなにが大変かに迫っていきます。

 

 

 

1:指針を決める重圧がすごい。というか怖い。

何百、何千、何億万というお金を預かって、自分でやるべきことを決める。

「まちがってたらどうしよう…」「失敗したら、どうしよう…」

だれだって、そう感じるはずです。

 

ひとつの案件なら耐えられても、

同時に10数案件抱えて進めるCDもいると考えると、正気の沙汰ではありません。

メンタルおばけです。ある意味(いい意味)で責任放棄です。

それほど、メンタル的にやばい職業がCDです。

 

 

ちょっとこのあたりに関連して、最近よく強く思うことがあるので、話をすこし広げてみます。

 

案件の規模とか予算のでかさのプレッシャーのほかに、価値観の話もあると思ってます。

自分の価値観や考えでつくったものを外に出す強さ。ということなのですが、

いま価値観を自分の外、つまりは社会に任せる人が非常に増えてるなと思います。

 

世の中がこう言ってるから、そういう時代だから、で判断してしまう。

プライベートでは、ぼくは完全にこれです。

保険に保険をはりながら話してしまいます。(だって、そういう時代じゃないですか…泣)

でも、家に帰って思うのです。

「熱く話したけど、あれだれにもなーんも届いてないな」と。

一方で、自由に話してる人の考えや意見は、めちゃくちゃおもしろい。

「この人の考え好きだな」を超えて「この人好きだな」って思えるほど。

 

そんなぼくですがコピーを書くうえでは、

絶対に「自分はこうだから」というものしか書かないようにしています。

どんなに時代や世の中の表面で言われてることとは、違ったことでも。

 

そうしなければ、意味がないから。

調査ではこうなってる。そういう世の中じゃないから。いま、怒る人多いから。

なにかを作る、決めるうえで、自分の外に価値観のものさしを任せてしまってる人が、ホントに多いなって、さみしいことに思います。

自分も油断するとそうなってしまいそうなので、自戒の念として強く書いてしまいました。

 

ラクなんですよね。ものさしを社会に任せると。責任が生まれないので。

 

でも、無責任なことば(広告)に、だれが心動かされるのでしょうか。

(外にものさしをつくる。と、自分の価値観にして、強いものをつくる人も、もちろんいます。)

 

自分の価値観でつくる、というCRとしての矜持。

その重圧もすさまじいものがあります。

 

いろんな責任や重圧が重なって襲ってくる、それがCDなのです。

 

 

2:営業からの確認が多すぎる。

これは営業への文句ではありません。もう一度言っておきます。これは営業への文句ではありません。

 

営業は営業として、その職務としてクライアントから意見を聞き、CRに相談や共有をしてくれます。

その連絡はほとんどは、打ち合わせなどでみんなに共有されるのですが、締切やローンチが迫ってきたり、緊急の場合はまずCDに来ます。

メールでも電話でも、チャットやメッセやLINE、teams、slack‥‥なんでも来ます。文明の利器をフル活用して、きます。

 

話がすこしそれますが(なんどもそれます、すみません、、、)

「人類がラクするために生まれた文明の進化のせいで、現代人はもっと忙しくなってる。」と

だれかが言っていた気がしますが、本当にそうだなって思います。(まじで、いくつのツールを使わせられてるんだ…)

 

 

話を戻します。

 

 

頼ってくれるのはありがたいのですが、さきほど書いたようにCDは10数案件抱えてたりします。

それぞれの営業が、いちばん緊急かのごとく、頼ってきます。正直、無理です。ぜんぜんさばけません。

しかも先程書いたように、とんでもない責任を背負っています。生半可に修正して戻すこともできません。すべてに本気。ふつうに手が足りません。にもかかわらず、平然な顔して仕事をしているCDがいる。意味がわかりません。

なので、要はシンプルに仕事を抱えすぎてる。&文明の力ぃぃぃぃぃぃ!!!っていうことです。

 

 

 

まだまだ大変なことたくさんあるのですが、ざっくりいえばこの2つ。

 

 

 

ぼくには、ほんとに無理だなーと。もうすこし細かくいえば、

上記2つをなんとか対応できても、

本来力を出すべきコピーやクラフトのほうに集中できない、

時間を取れないのがきつすぎる。

つまりは、CDとCWはまったく違う職業だから

ぼくにはCDはできないと考える所以です。

 

 

 

まとめると。CDとは、

クラフトとディレクションと責任者のすべてをこなすことを求められる職業。

 

 

なのですが、ムズすぎて負担がでかすぎるので、

たとえば、

クラフトがものすごい人でも、案件によってはディレクションや責任者に力を注ぐ

みたいな事が多いのが普通かと思います。

 

だって、

サッカーでいえば、FWと監督とチームオーナーをやってるようなものでしょうか。無理です。そんなそもそも無理な職業なので、ぼくがだれを取り上げるか悩んでしまったこと責めないでください…

 

そんななかすぐに、この人は取り上げなきゃと思った3人がいます。

(ほかの3人は、記事を更新しながら探すか、CDじゃない先輩のことを書くかにしようと思います)

 

この3人はなにがすごいか。

 

 

【社会を背負う覚悟を持つ経営者的CD】

【絶対に宝島に連れて行ってくれる船長的CD】

【とにかく早い具現化AD/CD】

 

 

こうやって書くと「なんかCDとしてそれは普通じゃない?」って見えてきたりもしますが、その質と精度がやばいと思っていただければと思います。というか、先に書いたようにCDという職業は激むずで、それに加えて拡張しまくってる職業でもあります。「統合」「デジタル」などをはじめ「フルファネル」「フロント」「コンサル」「収益化」などなど、求められる能力が増えまくってます。(は?これ以上…?さらに…??)

 

そうするとどうなるか?

 

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