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クリエイティブって奥が深い。 ファネルの理解編

広告クリエイティブ学べます

Xにて、「広告クリエイティブ学べます(@manaberu_ad)」というアカウントを運営しております、白戸拓野・川畑風雅と申します。普段は、当アカウントにて、広告事例を用いながら、クリエイティブの戦略・テクニック・デザインなどの解説を行っております。

 

現在も行っている、広告プランナー・クリエイティブディレクターの経験を活かし、世の中の広告事例から"学べる・面白い"と思ったことを発信しています。

 

世の中の広告は、必ずつくった人が存在し、裏側では、"なんのためにやる?・ターゲットは?・何を伝える?どんな風に?"など、多くの議論がなされているケースが多いです。

 

これらの"なぜ、誰に・何を・どう伝えるか"を組み立てる思考を、"クリエイティブ戦略思考"と呼ばせていただきます。

 

こちらのコラム「クリエイティブって奥が深い。」では、この"クリエイティブ戦略思考"を強くしていただくことを目標に、綴っていければと思います。

 

応用がきく考え方ですので、マーケティングに関わるときに限らず、経営・セールス・採用など、様々なビジネスシーンでご活用いただけますと幸いです。

 

と、言いましたが、重要な考え方にも触れつつ、シンプルに「クリエイティブって奥が深いな~、面白いな~。」と感じていただけるような内容を心がけますので、肩の力を抜いて、読み進めてもらると嬉しいです…!

 

事例や図解、我々の実体験なども用いて、皆様を飽きさせないよう、全力で「学び」「広告の面白さ」の両側面を追い求めていきます。

 

また、WEB・マス・そのほかチラシやOOH広告など、どの領域に携わっている方からもわかりやすくしていけれるように執筆していきます。(我々の経験としてWEB領域が長く、少々WEBに話がよってしまう部分はあるかと思いますが、ご了承ください!)

 

Vol. 1 ~ファネルの理解編~

第一回では、「ファネルの理解」にフォーカスしていきます。そもそもファネルって何?といった一般的な部分からおさらいです。

 

マーケティングファネル・・顧客が商品を認知してから購入・契約するまでの流れを、ふるいにかけられ段々と少数になっていく様子を図式化したもの。

 

この図解は、見たことがある人も多いのではないでしょうか?

 

 

まずは、この「ファネル」について、整理ができていないとどうなるのでしょうか。事業会社と広告代理店のクリエイティブ企画会議をイメージしてみましょう。商材はBtoBのSaaS、Meta広告のクリエイティブについて、話し合っている仮定とします。

 

事業会社マーケティング担当者

「弊社のサービス○○○の広告を打ちます!どんな訴求が良いでしょう?」

 

広告代理店メンバーA

「○○○は競合と比較して、△△△の機能が非常に優れています!△△△の機能訴求をしましょう。」

 

事業会社マーケティング担当者

「ありがとうございます!しかし、導入実績がかなり豊富でもあるので、機能訴求ではなく実績訴求をしたいです!」

 

広告代理店メンバーB

「実績訴求もありですが、サービス名の検索ボリュームが競合と比較し少ないデータが出ています…!その後の未来も見据えて、動画を使ったサービス名を広げるクリエイティブはどうですか?」

 

事業会社マーケティング担当者

「うーん。。でも今はキャンペーン実施中です。やっぱりここを押したいかもです!」

 

参加メンバーは、すべて間違ったことは言っていないかと思います。しかし、Meta広告のこの施策を、マーケティング施策全体の中で、認知として使うのか・購入を目指すのか・まずは検討してもらうか、"どのファネルに当てるべきか"という前提条件がないまま、訴求の案出しが進んでいるようです。

 

こういったちぐはぐを無くすために、関係者間で共通言語として、持っておくのが、広告を"どのファネルに当てるべきで、こんな訴求をする"の考え方になります。

 

次の章から、"どのファネルに当てて、どんな訴求をすべきか"という考え方が、「どんな時に行われるのか」下記2つの観点から解説していきます。※例であげた部分の詳細は、媒体やターゲティングの特徴パートで解説しますね

 

・商材の特性

・媒体やターゲティングの特徴

 

先ほど補足した、"この訴求はこのファネルに有効"といった内容についても、各章で触れていきます。

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