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世界の広告を、勝手に因数分解してみた。Vol.2

世瀬健二郎

こんにちは。世界のアイデアをひたすら収集するTwitterアカウント「IDEAFUL(@ideafuls)」の中の人こと、世瀬健二郎です。本業は上海で広告クリエイティブをしています。

 

新旧問わず、広告やキャンペーン、多種多様なアイデアを広告クリエイターの視点から勝手に因数分解していこうという当コラム。今回で2回目になりました。いずれも完全なる僕の妄想なのですが、優れたアイデアの思考の過程を辿りながら、少しでも皆さんの日頃のプランニングのヒントを見つけてもらえたらと思っています。どうぞ気軽にお付き合いください。

 

では、早速世界のアイデアを見ていきましょう!

 

 

再利用するだけじゃない、納得感が決め手のアップサイクル

IDEA1: SHELLMET / TBWA HAKUHODO

 

 

出典:Designboom

 

まず一つ目に紹介したいのは、クリエイティブエージェンシーのTBWA HAKUHODO自ら発案・開発した世にも不思議なヘルメット、その名も「Shellmet」(貝殻メット)です。ちなみに日本では「Hotamet」(帆立メット)という別の名前でリリースされているようです。これはその名の通り、北海道・猿払村の廃棄された貝殻で作られた環境配慮型ヘルメットです。このアイデアの凄いところは、とにかく色々な思考のピースが完璧にハマってる点です。それでは早速、一緒に因数分解していきましょう。

 

このアイデアの一番のポイントは外的から身を守るために貝殻が持つ防御力を、人が身を守るためにつけるヘルメットへと転用したことでしょう。例えば「化粧品の使用済みボトルを使ってヘルメットを作りました」では、メイクセンスしません。なんで化粧品ボトル?なぜヘルメット?とお話がチグハグになってしまいます。意外にこのコンテキストづくりをうまくやれているケースは少ないです。パッケージに使用されている紙やプラスチックを再利用するところまでは誰もがたどり着きますが、それがどのように使われるとより納得感があるのか?という視点は、プランニングレベルを引き上げるためにはとても重要な視点になると思います。

 

では、このアイデアに行き着くまでにどんな過程があったのかを妄想していきましょう。

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