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企画のきっかけ研究所 企画の型②「細分化」

企画のきっかけ アイデアの引き出し

SNSアカウントでクリエイティブ事例や広告事例を紹介している「企画のきっかけアイデアの引き出し(@creative_i_p)」です。本連載「企画のきっかけ研究所」は、世の中の秀逸な企画事例を深掘りして、参考にしたいポイントをまとめています。
企画やクリエイティブを生業にする方にとって、普段の仕事の発想のきっかけになれば嬉しいです。

 

前回の記事「タイミング起点の企画」をご覧いただいた皆さん、ありがとうございました!今回のテーマは「細分化」です。言葉だけ聞くとイメージが湧きづらいかもしれませんが、企画の考え方としてはわかりやすい型です。後半には企画事例を交えてご紹介していきますので、今回もどうぞお付き合いください。

 

 

「細分化」=「解像度をあげる」こと

細分化は、「解像度をあげる」と言い換えることができます。
ある言葉に対していくつもの言葉が内包されていないか、と考えてみることが細分化の発想のスタートです。「言葉」部分は「現象」や「物語」に言い換えても良いかもしれません。
百聞は一見にしかず、なので個人的にわかりやすく細分化を表現している事例を紹介します。

出典:第70回 朝日広告賞 入賞作品

 

この作品は実際の広告ではなく一般公募された広告賞の受賞作品です。「広辞苑」の魅力を伝えるため、いわゆる若者言葉と言われる「ヤバい・エモい」に内包されたいくつもの言葉を並べています。

例えば「ヤバい出来事」と問われるよりも、「時代遅れな出来事」と問われた方がより具体的なシーンを思い出すことができます。多くの人は全体感のわかる「ストーリー」を提示されるよりも、マクロな視点の象徴的な「シーン」の方が心に残りやすいのかもしれません。

 

 

細分化すると、なぜ届きやすくなるのか

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