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企画のきっかけ研究所 企画の型①「タイミング」

企画のきっかけ アイデアの引き出し
はじめまして。「企画のきっかけアイデアの引き出し(@creative_i_p)」です。SNSアカウントでクリエイティブ事例や広告事例を紹介している、いわゆる「SNSアカウントの中の人」をやっています。SNSは事例のインプットとリサーチ、SNSの運用ノウハウを学ぶ目的で始めたアカウントでしたが、今では多くの方にご覧いただき、プランナーやクリエイターの企画脳を刺激できる投稿を心がけています。
本連載「企画のきっかけ研究所」では、SNSではまとめきれなかった世の中の企画の「型」を深掘りしたり、話題の企画者と対談したり、クリエイティブや企画を生業としている皆さんの手札が増えるような連載を目指していきますので、ぜひお付き合いいただけると嬉しいです。
初回のテーマは「タイミング」。時節や記念日を意識した企画事例をご紹介します。
「タイミング」を起点とした企画
日本で最初の「タイミングを起点とした企画」としてよく例に挙がるのが「土用の丑の日」。
日本では古くから夏バテしないように「丑の日」に滋養効果のある「う」のつく食べ物を食す習慣があったそうです。旬でない鰻が夏に売れないことを嘆いた鰻屋が、蘭学者の平賀源内に助けを求め「土用丑の日」にうなぎを食べる習慣を定着させた、という逸話は有名です(諸説あり)
他にも母の日・父の日の贈りもの、ハロウィーンのコスプレ、バレンタインのチョコレート……タイミングを起点としたマーケットはたくさん存在しています。「この時節には〇〇をする」というように、タイミングにかこつけた企画は生活者の行動に組み込みやすく、企画の王道の一つです。
企画の起点となるタイミングも、春夏秋冬や祝日・記念日だけでなく、卒業や受験などの年中行事、オリンピックや万博などの世界的な祭典、新生活やボーナス時期などの時節で盛り上がる消費の動き、新しい法律や制度の施行……などなど、探せば常に何かしらのタイミングを見出すことができます。
「タイミング」を起点とした企画 2つのタイプ
タイミングを起点とした企画には、大きく2つのタイプに分けられます。
- ①タイミングを見つけて、乗っかる
- ②タイミングを作って、広げる
①タイミングを見つけて、乗っかる
ハロウィーン、クリスマス、バレンタイン……生活者の関心が高く、時節的に必ず盛り上がるタイミングがありますよね。伝統的な時節以外にも、最近では「猫の日(2月22日)」や「いい推しの日(11月4日)」など、各企業は話題になりやすい記念日に便乗してプロモーションを仕掛けています。
上記のタイミングを活かした事例は「外さないタイミング」として成功例が豊富にあります。そのため再現性があり、企画を通しやすいです。
一方で、多くの企業が乗っかるタイミングなので、市場が大きいほど埋もれてしまう可能性も高くなるのが欠点です。競合企業が同じタイミングでプロモーションを実施する場合、大きなコストを投入して接点を多く設けられる企画が一番目立つことになるでしょう。
「結局、お金をかけた企画が正義なの?」そんなことはありません。
アイデア一つで下剋上が起こせる、それが企画の仕事の醍醐味(だと個人的に思っています)。
次の章で「なるほど!」と膝を打った、タイミングを起点にした秀逸な事例をご紹介します。
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