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ちょっと変わったCDの社会人キャリア②「キャリアスタート」編
北尾昌大
連載2回目のごあいさつ
こんにちわ、クリエイティブ・ディレクター(CD)の北尾昌大です。前回の記事、読んでくださった方、ありがとうございます。
ここでいきなりのお詫びです。
仕事キャリアが始まる2回目の連載を書き始めたのですが、筆がまったく進まないのです。とは言え依頼を受けたのだから責任を全うしなくてはと、PCに向かい書き始めるも、数時間後に読み返すと全然おもしろくなく、世の中に出してはならないレベルの内容に削除を繰り返すというツラい日々を過ごしました。
なんでこんなにうまく書けないんだろう?と原因を探ってみると、キャリアを振り返る話を真面目な文体で書くと、どう書いても、自慢話やきれい事になってしまうのです。それは、自分のもっとも読みたくない苦痛な文章の類です。
なので、いろいろ考えましたが連載2回目にして、ここで方針転換です。
先日、ひょんな縁で知り合った大学生のYさんに、北尾のキャリアについてインタビューをお願いしました。未来ある特定の1人に対して、自身のことを話すのであれば、自分で書くのとはだいぶテンションが変わってきます。以下は、その文字起こしを加筆修正したものになります。
社会人人生のはじまり
北尾:
突然の展開ですが、よろしくね。
Yさん:
とんでもないです、光栄です。これが記事になるんですよね?
北尾:
うん。手抜きをしたい訳じゃなくて、なんか全然書けなくなってしまって。
Yさん:
承知です。じゃあ、早速きかせてもらいますね。社会人キャリアのスタートのところからですよね?
北尾:
はい、そこからお願いします。
Yさん:
新卒は電通とうかがっていますが、どうして広告業界を選んだんですか?
北尾:
そうなのよ、、、ここがまず最初にいちばん書くのがむずかしいところだったのよ。結論から言うと、広告業界を選んだ理由はほぼないです。さっき話したように(連載1回目参照)hideさんとの衝撃の出会いがあって、でも、その直後にhideさんは他界してしまって、人生最大に落ち込んだ。親は、暗黒のどん底にいる自分を見て、海外の大学にでも1年留学してくればと進めてくれたんだけど、勉強したいことがある訳じゃないのに留学って言うのも迷惑かけるなと思って、1社だけ就職活動してみて、ダメだったら海外に行こうと思って受かったのが電通だった。
Yさん:
それもすごい話ですね。どうして電通を受けたんですか?
北尾:
自分が就職する頃は、今みたいに起業するとかスタートアップに行くとかそんな選択肢がなくて、大手企業に行くというのが流れだったの。でも、毎日スーツ着て会社行くのはイヤだと言っていたら、電通はどう?って話になって、知り合いに紹介してもらってOB訪問に行ったら、スーツ着なくて良いのはクリエーティブ局の人だけって分かって、電通のクリエーティブ局に行こうってなった。
Yさん:
こう言ったらなんですけど、しょうもない理由で就職を選んだんですね。
北尾:
おっしゃるとおりですよ。これを真面目なトーンで偉そうに自分で書くのがむずかしいのよ。助かります。どんどん突っ込んでくれてよいからね。
Yさん:
で、受かっちゃったんですか?
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